食べて寝る

食べて寝て病気で寝てます。ほかに本を読んだりイベントに行ったりしています。

パンケーキよりはんぺんだ!生まれた時からアルデンテを読みました

生まれた時からアルデンテ。

パンチがあるタイトルだな~。

書店で見かけてからずっと気になっていた。

アルデンテとは、パスタのゆで加減のこと。真ん中に芯が残るくらい、それがアルデンテ。一番おいしくパスタを味わえるゆで方らしい。

幼いころから小学生のころからショップカードをせっせと集め、5段階で店を評価する食べ歩きダイアリーを付けていた筆者。

そんな平野紗季子さんの食べ物に関するエッセイ集。

道路脇にちょこんと捨てられたスターバックスのコーヒーを美しいと言い、料理の上に載っている金属製の"パカ"にロマンスを感じる。

食べている棒付きアイスに特権があると考えたり、いつもランチに出てくる申し訳程度のサラダをたくさん並べてみる。

余すところなくじっと観察し、レストランにある空気までも食べてしまいそうに感じる。そこにある余韻までパクリ、と食べてしまいそう。

おいしそう、といういうよりこういう観察の仕方もあるのか!の発見の連続。

次に何かを食べるときには味覚だけでなく頭でも食べ物を感じられそうで、早く自分の感覚で味わいたい!読みながらぐっとそう思う。ぐうとお腹もなる。

命を食べることは、決して明るくない。

タイトルにつけた、きっと愛するってずっとしんどい。という言葉はこのくだりで出てくる。

作者はそうも言う。食べること、他の命をいただくという事には薄暗さも付きまとう。内臓で消化されてしまう、自分に吸収される、命が。食べたことを忘れたくない。

でも食べることが好き、大好き。

大好き!

好きという気持ちがこんなにあふれている文章を初めて読んだ気がする。

読んでいる間とても幸せな気持ちになれた。 心がホカホカするという事はこういう事なんだな~。作り手に対する敬意も食べ物に関する好意もあふれている本。おすすめです!