食べて寝る

食べて寝て病気で寝てます。ほかに本を読んだりイベントに行ったりしています。

マスク展に行ってきました

東京都庭園美術館で6/30まで行われていたマスク展に行ってきました!

www.teien-art-museum.ne.jp

 

マスク展、最初は興味がなかったのですが友人の強い誘いと、最近仮面ライダーにハマッた事もあり行ってきました。

(マスク展の内容を知りたい方は最後まで飛ばしてください。先にマスク展の出来事を書いています)

マスク展~会場前の悲劇~

友人はとても楽しみにしていました。特に図録を買う事を楽しみにしていて、事前に美術館に電話で確認するほど。

館員さんの「まだまだ大丈夫です!ありますよ~」との答えに胸を膨らませていたのです・・・が!

美術館入口に”図録は売り切れました”の文字が!!

うめき声と共に膝から崩れ落ちる友人!!

「だって・・・館員さんまだ余裕あるって・・・まだあるって。。。」とうわごとを呟き始める。目の焦点があってない。ヤバイぞ友人!

そしてそのまま歩けなくなって崩れ落ちてしまい、近くにあったベンチでアリを見つめてうわごとを言いはじめた。通りすがりの人が何事かとこっちを見る。

「最終日だし仕方ないよ・・・展示を見て元気出そう!そうしよう!」と必死に励ます僕。

でも人って本当に膝から崩れ落ちるんだ・・・と少し笑ってしまった。許して。

マスク展~図録難民との遭遇~

中に入ると、優雅な展示会場にマスクが何点も展示してある。

 「マスク・・・図録・・・ないから・・・目に・・・」と自身の網膜に焼き付けるために舐めるようにあらゆる角度から見る友人。目がヤバイ。

そんな中、ふと周りを見渡すとある事に気づく。

スケッチブックと鉛筆を片手に、必死にスケッチしている人たちがいるのだ。

美術館側も黙認しているようだ。皆あらゆる角度から観察し、真剣にスケッチブックに書きこんでいる。お兄さんからおばさんまで年齢層は幅広い。しかし皆、目が真剣だ。

その人たちの正体は・・・

図録が売り切れたと知り、それならば自身の手で図録を作ろう。俺たちの手で最高のものを作ってやる!!そう決意した戦士たちだったのだ。

皆、必死である。マスクは100個展示してある。それを全て模写するのだ。時間との、それ以上に自分との戦いである。目が友人と同じ目だ。(要するにヤバイ)

僕はその人たちを勝手に”図録難民”と呼ぶことにした。

「マスク、スケッチしてみたら?ほら、周りにもたくさんいるし。」

そう提案してみた。

すると友人の目が一気に燃え上がる。

「そうかっ・・・!その手があった・・・俺は忘れていた・・・己の手で作り出す事をっ!!ここからの圧倒的勝利っ・・!!」

などと言いつつペンを手に取り一心不乱に描き始めた。左右に軽くステップを踏みながら観察し丁寧に描きこんでいる。そのキレがあるステップ、お前はボクサーか。

そして提案した僕は悟った。「あ、今日帰れねえな」と。

マスク展~ライバルたちとの共鳴~

先に隣の部屋へ行って戻ってきた。友人は一心不乱にスケッチしている。

しかし、前と空気が違っている。少しピリピリしているような・・・。

一心不乱に描いている図録難民たちが、互いの様子をうかがっているのだ。

描いている一人の男性が友人の後ろに回り込んだ。そして友人のスケッチを見てハッとした表情。

「あいつ・・・線だけで面を表現してやがるっ!なんという空間把握能力だッ・・・!」

「フッ、鉛筆の濃淡で面を表現する時代はもう終わったんだよ・・・!!」

振り返って少しニヤリとする友人。

そう、最初は皆一心不乱に描いているだけだったのだが、しだいに互いの様子が気になり始めていた。

図録難民たちは互いのスケッチをこっそり観察。互いに負けるものか、と画力対決になっていたのだ。

互いの負けん気が展示会場に広がり、そして互いに共鳴しあっている。

その結果、この部屋は先ほどより緊張感あふれる空気に満ちることとなった。

この空気・・・相手の画力をけん制しつつ、時には無言で励ましあっている。妥協はしないが時間もない。会期は今日が最終日。必死に手を動かす図録難民たち。

これは・・・

僕はとりあえず先に見ることにした。隣ではおばあさんがこのマスクの縫い方は~と解説してくれた。ものすごく勉強になった。

マスク展~そして終焉へ~

僕は先に部屋を回っていた。どのマスクも保存状態が良く、しかもほぼ360度から観ることができたので構造も知る事が出来てとてもよい展示だった。

僕もところどころメモを取っていた。決して図録がないからではない。病気関連のマスクもあったのでそのメモを撮っていた。

メモをとる事に夢中になっていたら肩をたたかれた。僕の肩をたたいたのは友人だった。

「ボールペンは・・・だめだって・・・鉛筆しか・・・負けた・・・」

というか、誰と戦っていたんだ。やっぱり図録難民同士火花を散らしていたんだな。そして友人は散って行った・・・。ボールペンで描いていたがために。

がっくり肩を落とす友人をねぎらいながら、僕たちは会場を後にした。

ちなみにグッズは全て売り切れていました。合掌!!

マスク展~展示の内容~

マスク展は、フランスにある国立ケ・ブランリ美術館のコレクションの展示。

その中からよりすぐりのものを厳選して日本に持ってきたそうです。

アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカのマスクを展示してありました。

地域ごとに分けられて展示してあり、世界を一周している気分になれてよかったです。

そして、360度見れるように展示してありました。これが、ものすごく良い!

正面からだけでなく、マスクがどのような構造をしているのか。どうやって装着できるのかを見れる貴重な展示でした。

仮面を身につける意味、それぞれの部族たちの風習なども細かく解説が入れてありました。じっくり見ることができてよかった。

サイズも様々で、大人の等身より大きいものもあれば、首にかける用の小さいものまで。千差万別。

しかし共通しているのは、マスクを身につけることによって見えない”なんらかの力”

を借りるという事。

時には神、精霊の力を借りる。病魔を追い払う。

人間はマスクをかぶる事によって”見えないものと一体”になっていたのだなと感じました。

仮面ライダーもそうですよね。マスクをかぶる事によって”変身”して人間とは別のものになりますもんね。

しかし、図録欲しかったなー。マスク、いいな。